Story

「本当においしいモスコミュールを作りたい」というバーテンダーの声からこのn.e.oプレミアムジンジャーエールの開発はスタートしました。 もともとモスコミュールには生姜と砂糖を発酵させたジンジャービアを使うことが王道なのですが、日本では入手困難なため、ほとんどのお店でジンジャーエールが使われています。 しかし、市販のジンジャーエールは香料で香りづけされているものがほとんどで、本来のモスコミュールの味はなかなか再現できないとの声がありました。 そこで中洲でバーを営んでいた株式会社SPIRITSの菅社長、有限会社ウィローの浅羽氏、弊社(友桝飲料)代表の友田が商品化を企画しました。 実際に中洲のバー、「LOOP」の岩永大志、同じくバー「GITA」の岩永一志両氏に協力を依頼し、サイズや使い勝手、味の方向性を確認して、理想とするジンジャーエールの原液を製造してもらいました。 バーの仕事が済んだ深夜の店舗で小さな鍋に生姜、砂糖、香辛料などを入れ煮詰めていく作業が連日続きました。 次に、この鍋で出来たジンジャーエールの原液を大量生産しなければなりません。 原液の生産を福岡市清川にある老舗のソースメーカーのコックソース今村社長に依頼しました。小さな鍋で作った商品を工場の大きな釜で再現する作業に膨大な時間と手間と長年ソース作りで培われてきた匠の技を費やしました。 そしてサンプルが完成するたびに岩永氏が実際に工場に入り味の調整を行う作業が繰り返されました。 こうして出来上がった原液が当社に届けられ、その後さらに割り材としての微妙な風味・酸味・辛味・炭酸ガス含有量の研究と調整が繰り返されました。

試飲サンプルができるたびにスタッフみんなで試飲をし、変更点を書き出し修正を加えていくという作業を幾度となく行いました。 そうして完成したジンジャーエールに、菅社長と知人で商品企画等を手掛けていた金子氏と有限会社ウィローのデザイナー八智代さんが「世界のどこに出ても誰もがわかるデザインを」と小文字の「n」をイメージした「n.e.o」のマークを作り上げました。 その後n.e.oの拡販プロモーションまで金子氏が担当し、販促コストの制限がある中で地道にインターネットを活用し、ネオを本当に使ってもらい全国のバーやホテルに直接メールや案内状を送り、問合せのあった所に対してはサンプルを送って実際に味を見て使ってもらうという活動を続けました。 その結果、徐々に使ってくださるバーも増え、実際に飲んだ方がブログに投稿していただいたりして、口コミで広がっていきました。 そして発売後ちょうど1年目に当たる平成21年6月には、農林水産省の主催する「世界が認める輸出有望加工食品40選」に選出され、その中でもベスト4に選ばれるという快挙を成し遂げました。 「n.e.o」シリーズにはその後、「ジンジャーシロップ」、「トニックウォーター」、「ジンジャー梅酒」とバーテンダーのこだわりと本物志向というコンセプトを形にしたラインナップが広がり、プロ仕様のこだわりを伝えることができるブランドとして世界へ羽ばたき、新たな市場を創造しています。